









[復刻版]TULSA
Larry Clark(ラリー・クラーク)
出版社:Grove Press
刊行年:2000年
サイズ:31 x 23.5 cm
ページ:64pp
言語:英語
状態:ハードカバー、カバー付(スレ有)、布装
title:TULSA by Larry Clark
publisher:Grove Press
publication Date:2000
size:31 x 23.5 cm
pages:64pp
language:English
condition:Grove Press,2000,Used - hardcover with dj.
Larry Clark(ラリー・クラーク)は、1943年にアメリカの本書のタイトルになっている「TULSA」で生まれました。
母親が赤ちゃん専門の写真家であったラリー・クラークは、10代から写真を撮り始めていたそうでうで、同時にパンクやスケートボートなどサブカルチャーにのめり込んでいきました。
15歳から16歳の時からカメラを片手に持ちながら地元TULSAでドラックを始め、一度は街を出たものの1度打ったら止まらない中毒のように、また戻って来てしまった時から、周りにいた若者の世界を撮ったのが本書になります。
1963年、1968年、1971年に撮影された本シリーズは、1971年にソフトカバーで写真集となり、大きな評価を得つつも、当時のアメリカの闇をストレートに生々しく映し出した写真たちが大きな論争を巻き起こしました。
1960年代後半から70年のアメリカを見てみると、ベトナム戦争(1965年-1975年)があり、ケネディーは暗殺され、政治と世論がぶつかり始めるタイミングでありました。
若者は反社会的な文化や「平和」を唱えるヒッピーの文化を作り盛り上がっていた時代です。
そのような時代の若者たちも、何かと常に戦い、何かから逃げ、何かから解放をされたいと願い、結果、自分の存在を確かめるように、また自分の存在を消すように、刺激的な時間や物を欲しどんどん自分を傷つけていくしかなかったのでしょう。TULSAの中には、そんな若者たちの刺激的すぎる一瞬が、収められています。
クラークは3冊の写真集を刊行した後に、映画監督として作品も残します。それは必然だったように思うのです。
クラークの写真たちは今にも動き出しそうで、ただただ流れていく作品たちを見終わると、ずしっと心に答えの出せない現実の何かが生まれるような気持ちになります。
ラリー・クラークは被写体と私を最短距離で結びつける事が可能なのでしょう。
彼らと同じ距離、同じ目線、同じ気持ちで時代を生きたクラークだからこそ、残せた「かっこいい」1冊になっています。
ストレートにぶつかっていったからこそ「かっこいい」と思える写真集なのかもしれません。
1つの映画(DVD)を買うように見て欲しい1冊です。
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