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Christine Furuya-Gossler Memoires, 1978-1985
古屋誠一(Seiichi Furuya)
全ての写真集に言える事なのかもしれませんが、この写真集は全ての情報を聞く前に、まっさらな状態で一度見て欲しい1冊です。
奥様との日々が連なる古屋誠一さんのメモワールシリーズは、現在までに5冊刊行されています。
・「Mémoires 1978-1988」(1989.Graz. Camera Austria.104p)
・「Mémoires 1995」(1995.Scalo,Switzerland.159p)
・「Christine Furuya-Gössler Mémoires 1978-1985」(1997.光琳社,Kyoto,544p)
・「Mémoires 1983」(2006.赤々舎,Tokyo,312p)
・「Mémoires 1984-1987」(2010.IZU PHOTO MUSEUM,352p)
memoiresシリーズの中でも本書はページ数が多く、写真が掲載されたページをめくって裏を見ると、写真にまつわる文章が掲載されています。
まるで思い出が詰まった写真を見ながら、裏面のメモから更なる記憶を思い起こさせるという、誰しも1度は経験がある動作が続いて行き、本書を見始めるとあっという間に時間が経ちます。
本書の始まりは1978年。古屋誠一さんの奥様になる、クリスティーネと出会って、最初に撮影したポートレイトから始まります。
まだ初々しく、恥ずかしがりながら笑顔を向ける彼女。映画に誘ったと出会いを説明した文章と、古屋さんの日記より抜粋した文章には
「クリスティーネ、はじめてフランス・インスにTel.す。映画にさそっておきながら少々おくれる。クリスティーネは少々おこっているようす。彼女の首のキズと手くびのキズが気にかかる」
1度まっさらな状態で本書を楽しみ、事実を知って、この最初のページに戻ると、「彼女の首のキズと手くびのキズが気にかかる」という一文に、なんとも言えない感情が溢れだします。
出会った当初から、点は始まり、やがて線となり、線が重なって塗りつぶされる。
何もかも希望に溢れていた時に結婚して、毎日のように笑いあい、喧嘩もしながらシワになっても旦那様に写真を撮られるという事は、本当に大きな愛を感じます。
夫婦は、平行線を辿るように一緒に歩いていますが、やはり他人なので時々は離れて平行線に幅が出来たり、それでもまた同じ幅に戻って平行線を歩いたりの繰り返し。
そんな、夫婦の軌跡を一緒に辿ると苦しい時期も、子供が生まれて幸せな時期も全て、愛おしく思えるのですが、古屋さんとクリスティーネの結末は黒く塗りつぶされた物でした。
人間から放出されるエネルギー程大きい物は無く、古屋さんはどんな大きさであっても一定の場所から、一定の気持ちで、撮り続けていて、文章を読むと、古屋さんの気持ちがそこに存在し、ナン・ゴールディンのように生々しくは無いのですが、ドキュメンタリー映像を見ているかのように気づいたらどっぶりハマっています。
荒木経惟さんと陽子さん、スティーグリッツとオキーフなど、夫婦の写真集は多くありますが、これほど魅了される写真はありません。
結末は検索すればすぐに出てくるので、本サイトではお伝えしません。
古屋さんとクリスティーネの記録を是非、その目でお確かめ下さい。
出版社:光琳社出版
刊行年:1997年
サイズ:18.2mm x 22.8cm
ページ:544p 写真図版265点(モノクロ&カラー)
重さ:1264g 梱包後:1400g
言語:日・英文・独文
状態:古書、初版、ソフトカバー、表紙下部に若干の剥がれ、天シミ多
title:Christine Furuya-Gossler Memoires, 1978-1985
publisher:Korinsha press
publication Date:1997
size:18.2mm x 22.8cm
pages:544p 265 plates.black and white photography ,Some color photos
Shipping Weight:1400g
language:Japanes,English,German
condition:Korinsha press. 1997 First Edition.Used-Soft Cover.544p 265 plates.black and white photography ,Some color photos
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