[サイン入 / Signed] 互楽荘 / 石内都(Miyako Ishiuchi)

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¥3,850 税込

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*店頭でも販売している商品となります。万が一ご注文の商品がお品切れ等の理由でお届けができない場合は、メールにてご連絡いたします。 For overseas customers|How to order http://bookobscura.com/news/5934167f428f2d39d701d9be [サイン入 / Signed] yokohama 互楽荘 / 石内都(Miyako Ishiuchi) 1932年に東京の商人が建設し、太平洋戦争後はアメリカ軍兵士のための赤線第一号の建物となった、横浜にかつて存在した集合住宅地・互楽荘を撮影した石内都の作品です。 *** 「赤線」「赤線地帯」と聞いて理解出来る人は何人いるのだろうか。 50年前までは売春は公認でした。それは「吉原」に代表される遊郭としても知られています。ただ、売春が公認されている地域は通称「赤線」と呼ばれ、全国で100箇所以上も存在していたそうです。 1946年、戦後にGHQが公娼廃止令が敷いたため、売春は非合法になりました。赤線にあった売春宿はカフェなどに営業形態を変えて存続していたものの、1958年に売春防止法が施行されたことにより消滅してしまいました。 遊郭が廃止されてから石内さんが撮影されるまでに月日が経っていても、建物は娼婦が働いていた当時のまま残っているところもありました。なかには廃屋になっている物、アパートとして使用されている物、様々だったようです。 「自分の感情の起伏の最も高まった時点でシャッターを切って来た。」と石内さんはお話しされています。 売春が公認だった「赤線」の時代と、石内さんが撮影した時代、それぞれの"女性の働き方"は大きく様変わりしていたと思います。 高度経済成長期真っ只中、変わっていく日本とともに女性の地位も変わっていきました。石内さんは、そんな時代だったからこそ、「赤線」時代に売春を仕事として働いていた女性たちと何かがリンクして感情の起伏が現れたのではないかと私は思います。同じ女性だったからこそ感じとれた部分があったのでは無いかと思うのです。 モノクロのザラザラとした写真はまるで赤線時代に撮影されたかのようで、遊郭の前に「お兄さん遊んでいかない?」と女性が立っている姿が見えるようです。 赤線として隔てられた遊郭で働くことは、卑猥で汚く、恥ずかしいものだったのかもしれません。しかし、働き口が多種多様な現代と比べて、当時の女性にとって、遊郭はひとつの生活手段だったのではないでしょうか。 たった50年前ですが、今これを読んでいるあなたが住んでいる地域にも赤線は存在していたのかもしれません。 私にとって石内さんは、木村伊兵衛さん、土門拳さん時代に続いて活躍した森山大道さんや荒木さんの時代、男ばかりの世界で女性写真家として礎を築いた方です。 女性写真家と男性写真家の切り取り方を見比べるとまったくの別物です。男性だからこそ出来るハンター写真、女性だからこそ出来る現実的な写真が存在していると思っています。 本書を見ていると、女性の石内さんだからこそ撮れたものだと本当に思うのです。 性的な「遊郭」を撮った写真では無く、そこで仕事をしていた女性たちに向けての敬意があると思えます。これは全て私の感覚なので、石内さんからしたら全く別かもしれませんが。 たった50年前の出来事にタイムスリップする事が出来て、それよりも前に生きていた女性たちに出会えたような気持ちになり、今生きる私の地域はどんな歴史があったのだろうかと思いを馳せるキッカケとなりました。 それもこれも、石内さんが撮影したので石内さんの存在があるはずの写真なのですが、石内さんの存在を忘れて撮影した世界に、のめりこめる程の魅力ある写真だからこそだと思います。 長い文章になってしまいましたが、作品を作ること、写真集を作ることがとても勉強になり、ドアノーが言っていた写真家は黒子であるべきという意味が理解出来るほど世界に溶け込んでいるのでとても勉強になります。 ぜひ本書でタイムトリップを体験してみてください。 出版社:蒼穹舎 刊行年:2017年 サイズ: 27 x 23cm ページ:64pp 言語:日本語、英語 状態:古書、ハードカバー、サイン入 title:yokohama gorakuso publisher:Sokyusha publication Date:2017 size:27 x 23cm pages:64pp language:Japanese, English condition:Used-Like New, Hardcover, Signed. ●発送日、送料、支払い方法はQ&Aより https://bookobscura.com/faq