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[新刊/New]
THE CLOUD, THE BIRD AND THE PUDDLE / Ola Rindal(オラ・リンダル)
\こんな人にオススメ!/
・撮影者の感情をたーーーっぷり重ねるのではなくフラットに表現したい人
・光を重ねた表現をしたい方
・あいまいで淡い表現をしたい方
ノルウェー人の写真家・Ola Rindal(オラ・リンダル)の最新刊が来ました!
私的にOla Rindal(オラ・リンダル)は、深呼吸が出来ると言った大層なことではなくいつもと変わりない、なんの苦でもない「呼吸」がしていられる写真を撮る人。そして「あいまいな」写真がうまい人です。あ、あともう1つ「写真集」作りを楽しんでいる人ですね。
本書は曇りの日が多いですが、淡い黄色の光の粒子が散りばめられた「暖かい気持ち」になったり、「豊かな気持ち」になるシーンや色や光を使った写真が多いので、写真集を広げていつも、ざわついた心や、脳がバグってとっちらかっている時など、つい広げてゆーっくり見てしまいます。
今回の最新刊、「曇り空」でもそれが出来ている彼に平伏したい1冊でした。
雲1つない霧がかってもいそうな日、光がまんべんなく広がりフラットになっているからか、彼の特徴にばっちりで、本書は息子さんとの日々を撮影した作品なのですが、息子さんとの時間や息子さんがいるからこそ認識する物に視点が向いていて、全てが柔らかいのです。
だからこそ「呼吸」していたくなる作風なのかもしれません。
そして、相変わらず「あいまい」な表現なのが、私は好きです。
暗い、明るい、悲しい、楽しいなどといった明確な気持ちがあるわけでもなく、「これは●●です、見てください。」と、写っている何かを説明している訳でもない。
だからなのか、何も考えずスッと自分に入ってきます。
表紙には、彼の名前や写真集のタイトルもなく、2人の人間が並んでいる像は解るのですが、その上にあるのは「雲」なのか、道行先の水溜まりなのかあいまいです。
あいまいなベージュ。の表紙を開くと、あいまいなピンクの紙で覆われた見開き。ページを開いて写真集を楽しんでいると、ページの隅に見開きのピンクが1cm未満出てきて、視界にそのピンクとページ内の写真作品が並びます。
そのピンクがもたらす作用が面白くて、その色と写真がマッチングしている作品もちらほら。
本書は彼1人が手がけたものではないですが、彼が自費で作った作品もそうでしたが、彼はいつも「写真集」という形や存在を考えている片鱗が伺えるのです。
紙の選び方というか紙の色にこだわっているのがとても解り、造本で作品を表現しつつ写真集という形に残す意味や存在価値を理解して作っているふしが見えるのです。
写真という存在の表現。
写真集という存在の表現。
それらを存在させる理由を深く考えている人なのに、作品を見ると誰でもフラットに鑑賞出来て、難しいことは考えず呼吸するかのごとくゆっくりとした気持ちになってしまうので、本当に恐ろしい人だなと思います。
日々、カラーでスナップ写真を撮っている人は絶対に見てほしい1冊です。
出版社:MOLO PRESS
刊行年:2022年
サイズ: 21x29cm
ページ:80p
言語:英語
状態:新刊、ハードカバー、500部限定
title:THE CLOUD, THE BIRD AND THE PUDDLE
publisher:MOLO PRESS
publication Date:2022
size:21x29cm
pages:80p
language:English
condition:New,Hardcover
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