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【Gallery】竹之内祐幸作品展『The Fourth Wall/第四の壁』11/3-19

写真家・竹之内祐幸による最新作『The Fourth Wall/第四の壁(T&M projects)』の刊行を記念し、作品展示とトークイベントを開催します。作品集に掲載されている写真作品に加え、『The Fourth Wall/第四の壁(T&M projects)』製作時のプロセスを知ることのできる貴重な資料の展示となります。

展示最終日となる11月19日(日)16時〜、竹之内と10代の頃から付き合いのある土屋仁応(彫刻家)との対談を予定しています。竹之内の人柄から作品の背景まで知る土屋が作品の魅力を紐解いていきます。

会期:2017年11月3日(金曜・祝日)〜11月19日(日曜日)

*会場では最新作の先行発売を行います
*土屋仁応氏による彫刻作品の展示、『聞耳の森(求龍堂)』の販売を行います

*入場無料
*最終日(11月19日)はトークイベントのため、会場は15時クローズとなります

(C)Hiroyuki Takenouchi

《ステートメント》

「第四の壁」とは現実世界とフィクションである演劇内の世界を隔てる、想像上の壁のこと。観客はその壁を通して舞台上での世界を観ている。

第四の壁 -The Fourth Wall-

小さい頃、誰もいない家の玄関から自分の部屋までのたった数歩の距離が怖くて、おもちゃやマンガをところどころに置いていた。それでも家にいるのが怖くて、親が帰ってくる時間まで近所をぐるぐるとひとりで遊んでいた。その辺の草や小さな虫達が、マンガの世界みたいに喋り出したらいいのにと思っていた。

家族旅行で写真を撮ると、上手だねと褒められて嬉しかった。写真は、大きなものも小さなものも、手のひらにおさめることができて面白いと思ったし、人見知りの僕でもカメラを持つとなぜか心強く思えた。写真を撮っていると、自分の中の苛立ちや残酷さ、孤独感がだんだん静まってくるのがわかった。そして、「自分」について考えながら写真を撮っていたつもりでも、気がつくと僕は写真を撮っている時だけ、「自分」について考えなくて済むことに気づいた。もしかしたら僕は、他者に対しての「自分」から解放されたくて写真を撮っているのかもしれない。それが本当の自由だとしたら、写真は僕にとって他者と自分の壁を超えるものになると思った。

行き先を決めずに、とにかくどこかに行って写真を撮ることを繰り返していた。いろんなところを歩いているつもりが、自然と足が土手や川や住宅街など、自分が生まれ育った環境に近い景色に向かうことが多かった。汗だくになりながらカメラを持って歩き回っているうち、季節は一週間で大きく変わることを知ったり、綺麗な景色をファインダーで覗きながら、いつでも答えは目の前にあるんだと気づいた。たまに人間を怖れないカラスや、小さな生き物に出会えることもあった。彼らはきっと自然界では「外れた」存在なのだろうけど、僕も彼らのように、世界から外れたところにいるのかもしれない。そして小さかった頃の僕と少しも変わらぬ視線で彼らを見つめながら、その時は気づかなかった気持ちや、僕と同じように生きづらかった人たちのサインを思い出していた。

《竹之内祐幸×土屋仁応(彫刻家) トークイベント》

★定員に達しましたので募集を締め切りました★
キャンセル待ちご希望の方はメールにてお申し込みください。キャンセルが出たら順次、ご案内させていただきます。

日時:11月19日(日)16時〜17時半
定員:30名
参加費:1000円(ドリンク代込み)

トークイベントは事前予約制です。「竹之内トークイベント」と題し、参加者名、人数、ご連絡先を明記の上お申し込みください。参加費は当日お支払いください。

申込先:[email protected] 担当:黒﨑

*竹之内氏によるトークイベント後、サイン会を行います。
*キャンセルの場合にはお早めにご連絡頂けますようお願い致します。
*お申し込み後、折り返しメールにてご連絡いたします。

《作家プロフィール》

竹之内祐幸(たけのうち・ひろゆき)
1982年、東京生まれ。2008 年に日本大学芸術学部写真学科を卒業し、同年第31回キヤノン写真新世紀佳作受賞。2009年、塩竈フォトフェスティバル特別賞受賞。 主な個展に「SEASONS」Foil Gallery (東京・2010年)、「鴉」フォト・ギャラリー・インターナショナル (P.G.I.) (東京・2015年)、「Things will get better over time」Gallery Trax (山梨) / Studio Staff Only (東京) (2017年) 写真集に『The Fourth Wall / 第四の壁』 T&M Projects (2017年11月下旬刊行予定), 『Things will get better over time』 FUJITA (2017)
WEB:http://www.hiroyukitakenouchi.com/

土屋仁応(つちや・よしまさ)
1977年生まれ。東京藝術大学美術学部彫刻科卒業。東京藝術大学大学院文化財保存修復彫刻分野で古典彫刻の技法を学ぶ。博士課程修了後、高島屋美術画廊、メグミオギタギャラリー(東京・銀座)などで個展。十和田市現代美術館、北海道立近代美術館、横須賀美術館等の企画展示に参加。「人質の朗読会」(小川洋子)、「こちらあみ子」(今村夏子)他、書籍の装丁としても多く採用される。2012年初の作品集『聞耳の森』を求龍堂より刊行。
WEB:http://www.yoshimasa-tsuchiya.net/

《作品情報》

『The Fourth Wall / 第四の壁』
上製本 / B5サイズ
ページ数:129
図版数:91
テキスト:日英
発行:T&M projects
価格:5,000円 + 税

《会場》

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住所:〒181-0001 三鷹市井の頭4-21-5 #103
JR・京王井之頭線「吉祥寺駅」から徒歩10分
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