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NEW!【Coffee】1月後半〜2月前半のコーヒー ≪ETHIOPIA/GEDEB≫

///1月後半〜2月前半のコーヒー///

今年第二回目となる展示は写真家である新納翔氏による写真集「Peeling City」。
この写真集のイメージは「裏/東京/都会/リアル/人工物/第一発見者/瞬間」。

そして新納氏に頂戴したのは「嘘/偽善/表層/デジタル/都市/都市論」というキーワード、そして「"Peeling City"は表層的な社会の殻を破って中(本質)を見つける旅」という要素を内包しているということ。

では、コーヒーにとって「嘘/裏/殻/表層」とは何でしょうか。
イメージしたのは、眠気を覚ますために飲む「安くて苦い黒い液体」。

これは日本人の大多数が抱いているコーヒーに対する典型的なイメージであり、高度経済成長期の日本人がコーヒーを嗜好品として楽しむために生まれた大量消費のためのコーヒーでした。

安価に販売するために生産地に対して大量生産を要求した結果、収穫物の品質は急落しました。そしてこの高品質ではないコーヒー豆は深く焙煎されることによって、そのロースティーな風味とコクを楽しむための黒い液体となりました。

このように「深煎り」は時として「本質」を誤魔化すための「殻」としての側面も持っています。

では、コーヒーにとって「本質」とは何でしょうか。

コーヒーの本質とは、果実の持つ個性豊かな風味特性を楽しむことです。コーヒー豆はそもそも果実の種子です。

つまりコーヒー豆とは農作物であり、生産地・品種・標高・気候・精製・土壌などによってその風味特性は大きく異なってきます。
オレンジやピーチ、時にはストロベリーのようなフルーティーな酸味も果実としてのコーヒー本来の味です。

このような様々な要因による味の違いを楽しむことができる液体がコーヒーの「本質」なのです。

私たちはこのような「嘘/殻/表層」と「本質」を同時に表現できるようなコーヒーを探し求めました。最終的に辿り着いたのはエチオピアのゲデブという地域のナチュラル製法のコーヒー豆を特別に深く焙煎してもらったものでした。

このナチュラル製法のゲデブはピーチやストロベリーのような圧倒的な果実感が特徴なので、浅く焙煎することでその風味を最大限に引き出すのが一般的です。

しかし、今回は「殻/裏」を表現するために特別に深く焙煎して頂きました。これによって、飲む前にはカカオのような香ばしいロースティーな風味とダークチョコレートのような甘い風味を感じます。しかし、ひとくち飲むとその「殻」の奥から、洋酒や赤ワインのような上品なコクが少しずつ顔を出す。

そして、温度が低くなるにつれて、徐々に「殻/表層」は突き破られてブルーベリーやチェリーのような果実感が存在感を増していき「本質」が姿をあらわします。

是非、展示を見ながらエチオピアの本質をPEELINGして見て下さい。

///ラインナップ///

<GEDEB>
Country...Ethiopia
Region...Gedeb
Process...Natural
Variety...Heirloom
Flavor...Blueberry, Dark cherry, Dark chocolate

///ご協力頂いたロースター///

<FAITH COFFEE COMPANY>
http://faith-coffee.com

"あなたの日常に価値のあるひとときと、こだわりのコーヒーを"

2017年、東京都港区に誕生したコーヒーショップ。店名の「FAITH」には信頼といった意味があります。コーヒーの美味しさへのこだわりはもちろん、お客様との繋がりや信頼関係を大事にしたい。そんな想いが織りなす、日常に溶け込んだ穏やかな時間の流れるコーヒーショップです。

FAITHさんが今回の展示に合わせて、特別に普段より深く焙煎して下さいました。当店でしか飲めない、当店の為に煎って下さったた<GEDEB>をお楽しみ頂き、芝公園にあるFAITHさんで提供している<GEDEB>も合わせてお楽しみ下さい。

<SHOP INFO>
月曜〜金曜日: 08:00〜19:00
土曜日: 08:00〜17:00
日曜日: 定休日

<ADDRESS>
〒105-0011
東京都港区芝公園2-6-12 山口ビル1階

<ACCESS>
都営三田線 芝公園駅A3出口徒歩1分

///バリスタプロフィール///

チーフバリスタ
DAIKI
(※木・土曜、担当)
大学在学中、バンクーバーへ留学。現地のスターバックスで働くためにレジュメを持ち30店舗以上に飛び込むも、カフェでの経験がなかったため面接さえしてもらえず、やむ終えず断念。その悔しさから、帰国後すぐにのスターバックス浅草駅前店に入社。コーヒーの基礎とホスピタリティを学び、その後時間帯責任者として店舗マネジメントを担う。2016年、東京ビッグサイトで開催されたSCAJにて本物のバリスタとスペシャルティコーヒーに出会い、その後さらにコーヒーの世界へのめり込む。スターバックスで勤務しつつ、休日はスペシャルティコーヒーを扱うコーヒー屋を巡るだけでなく、セミナーに参加し知識と技術を得る。現在は、スターバックスコーヒー浅草駅前店、BOOKandBED Asakusa、Glocal Cafe Aoyama、book obscura吉祥寺の4店舗にてバリスタとして勤務中。スペシャルティコーヒーを多くの人々に知ってもらうことで、日本のコーヒー業界のサイズアップをはかり、現在はカフェ店員の延長とみなされている「バリスタ」という職業の地位を高めること、またコーヒー生産地になるべく多くの対価を還元することで生活向上に貢献し、品質の高いコーヒーを一緒に作っていくことを目標としている。究極は、コーヒーに携わる地球上全ての人々が平等に幸せを感じながら笑顔で生活してほしいと願っている。

バリスタ
HIKARU
(※日曜、担当)
2012年〜スターバックスで働き始め、チーフバリスタのDAIKIと知り合いスペシャリティーコーヒーを知って、1杯に対しての意識の高さに魅了される。以来コーヒーフェスなどに参加しながら様々な人に出会い、中でもフィリピンのコーヒー農村開発に携わる人に出会ってから、コーヒーを使って農園さんまでもHAPPYに出来る事を知って、農園さんもロースターさんをもHAPPYにするために日々美味しい1杯を提供できるよう修行の日々を過ごしています。

バリスタ見習
店主
(※毎日淹れています)
基本写真集のことしか考えていないヲタ。