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NEW!【Gallery】橋本裕貴 写真展『KLONG TOEY』展示 3/8-3/19

///展示内容///

10万人が暮らすタイ最大のスラム「KLONG TOEY(クロントイ)」。

細く複雑に入り組む路地を丹念に歩くことで見えてきたのは、
「スラム」という言葉から想起されるネガティブなものとは違う
たくましくも美しい暮らしの場所としてのクロントイでした。

再開発計画が持ち上がり、いつ立ち退きを迫られるかわからない
不安定な居住地という側面もあるクロントイ。
貧困など様々な問題を抱えながらも、住民たちは隣人と協力し、
工夫をこらして生き生きと暮らしている人びとの姿を写真におさめました。

写真集『KLONG TOEY』は、
クロントイ・スラムの縫製所の女性や自宅で内職をする人たちが
生産を担い、現地の教育支援NGOが運営するブランド「FEEMUE(フィームー)」
のプロジェクトのひとつとして制作されました。
スラムのネガティブなイメージをデザインの力で変えること、
またスラムのことを広く知ってもらうことを目的とし、
2016年に日本のクラウドファンディングによって立ち上がりました。

会期:2018年3月8日(木)〜3月19日(月)
*火曜・水曜定休

★レセプション&トーク
3月17日(土)16〜20時 (無料)
みなさまお誘い合わせ上お越しいただけましたら幸いです。
*イベントの詳細は下に記載あります

★FEEMUE(フィームー)アイテム販売
写真展とあわせて、クロントイでの生活に欠かせない
タープを使用したポーチやバッグなどのアイテムを販売します。

///ステートメント///

橋本裕貴は2016年の秋、約10万人が暮らす
タイ最大の人口密集地域クロントイ・スラムを歩きました。
いわゆるテーマやコンセプトはありませんでした。

スラムであること、さらにいえばそこがタイであるこも一度忘れて、
まっさらな状態でクロントイに足を踏み入れ、
そこで感じるままにシャッターを押していったのです。
橋本がレンズを向けると、住民たちは恥ずかしがることも目をそらすこともなく、
彼に向き合いました。 その姿はとても気高く、誇らしげでさえありました。

道ともいえない路地裏を歩いていても、 一つとして同じ家はなく、
貧しいながらも色鮮やかに暮らしている人たちばかりでした。

「何かを訴えたいとは思いません。
メッセージがあるわけでもない。
単純にクロントイは面白く、
興奮してシャッターを切っていました。
僕を捉えたのは、力強い人々に光が射す一瞬一瞬でした」。

///イベント詳細///

レセプション&トーク

橋本裕貴さんを中心に、クロントイでの撮影の裏話や
現地でのエピソードをゲストをお招きしてお届けします。

日時:3月17日(土)16〜20時 (参加費無料)

*会期中は『KLONG TOEY』にインスピレーションをえて
つくったオリジナルのドリンクをご用意いたします。

///作品情報///

『KLONG TOEY』クロントイ 
ページ:224ページ
仕様:コデックス装 188×120mm
価格:2500円+税
発売:888(ハチミツ)ブックス
発売日:2017年11月1日
CD:FUJI TATE P
AD:堀 康太郎(horitz)
寄稿:
秦 辰也(近畿大学国際学部国際学科グローバル専攻教授)
菅原 信子(雑誌「TRANSIT」編集・ライター)

///プロフィール///

橋本裕貴
1978年神奈川県生まれ。 写真家。
青山学院大学卒業後、 2001年から渡仏し
Spéos Paris Photography Schoolで学ぶ。
2004年より写真家泊昭雄氏に師事。
2006年よりフリーランスとして活動開始。
www.hirotaka-hashimoto.com

FEEMUE(フィームー)
タイ最大のスラム地域である
クロントイ・スラムから提案するライフスタイルブランドです。
縫製所の女性や軒先でものづくりをする人々が生産を行い、
ブランドを通してスラムの生活を伝えていきます。
FEEMUEとはタイ語で「腕前」「手工芸」「技術」の意味です。
デザインは日本のプロダクトデザイナーFUJITA TE Pが行い、
タイのNGOシーカー・アジア財団が運営。
地域が持たれるネガティブなイメージを、
デザインの力で変えることが目標です。
写真集『KLONG TOEY』は、
FEEMUEのプロジェクトとして制作いたしました。
www.feemue.com