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【coffee】Studio Journal Knock “New East”のコーヒー

/////Studio Journal Knock “New East”のコーヒー/////

今回は、写真家兼デザイナーの西山勲氏によるStudio Journal Knock “New East”の写真展です。

西山さんが訪ねたのは、フィンランド、エストニア、ラトビア、リトアニア、ポーランド、ウクライナ、ルーマニア。決して容易には語り尽くせないほど複雑な歴史を辿ってきた印象のある東欧諸国ですが、西山さんの写真たちを眺めているとそこには優しく柔らかな光の微粒子が漂っています。かと思えばやはり、厳しい環境の中ゆっくりと時間をかけて地に根を張り巡らせた大樹のような落ち着きと安定感もあります。

このような第一印象をベースとして、展示にピッタリ合うような風味を持つコーヒーを絞り込む訳ですが、今回の私の思考回路は以下のようになりました。

①柔らかく微かな光は繊細で優しい酸味と甘さを連想させます。色で例えると、イエローやオレンジなので、ベリー系ではなくシトラス系やトロピカル系の酸味と蜂蜜のような自然な甘さ。
→ライトローストからミディアムローストの間

②大人っぽい落ち着きは穀物やナッツを連想させます。色で例えるとライトブラウンからダークブラウンまで幅広い。具体的にはカシューナッツやクルミ、ローストしたアーモンドなど。
→バランス感の良い中南米系

これらを総合して最終的に行き着いたのが、神保町にあるGLITCH COFFEE&ROASTERSがローストするブラジルのコーヒー豆”FAZENDA CARMELITO”でした。

/////ラインナップ/////

<FAZENDA CARMELITO>
Country...Brazil
Process...Natural
Taste note...Almond, milk chocolate, red wine, round mouthfeel, well-balanced
Roaster...GLITCH COFFEE&ROASTERS

一口目には、ドライにしたパパイヤやパインのような明るく落ち着いた甘さのある酸味。そして、果物としてのカカオからナッツとしてのカカオへと次第に変化してゆき、最後にはクルミやアーモンドのような香ばしいナッツの香りが鼻を抜けます。

色に例えるなら、明るい黄色にやや橙色が混ざり合い、次第に彩度が落ち着いて明るい茶色となり、ゆっくりとトーンが落ちて暗い茶色へと変化していきます。

時間と共に変化するこのコーヒーのグラデーションを、今回の展示をゆっくりと眺めながらそのマリアージュをお楽しみいただきたいと思っています。感覚は十人十色ですので、是非あなただけのグラデーションと素敵なマリアージュをどうぞ。

/////メニュー////
COFFEE
•ハンドドリップ(ホットorアイス)¥500
•コールドブリュー ¥500
•エアロプレス トニック ¥550

SOFTDRINK
•ジンジャエール ¥300

ALCOHOL
•ハートランドビール ¥500
•赤ワイン ¥500

これまでのコーヒー情報はこちら
https://bookobscura.com/news/5aef06995f786611f600044c