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next!!!【Gallery】山西崇文 写真展『Let there be light』 9/6-10

パプアニューギニアの東に浮かぶ南の島で過ごした45日間を綴った、電子書籍『とろとろトロピカル ある旅の記録と記憶(全5巻)』(ダイヤモンド社)のリリースに際し、作品には一切掲載していない写真を展示します。

モノクロフィルムからのバライタ紙プリントを、ぜひご高覧ください。

会期:2018年9月6日(木)〜10日(月)
オープニングレセプション:9月6日(木)
在廊日: 9月8日(土)、9日(日)

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7年前、南の島でひと夏を過ごすチャンスが巡って来た。日本で出会ったパプアニューギニア人、その親戚を訪ねることになったのだ。

舞台はパプアニューギニアの東に浮かぶトロブリアンド諸島キリウィナ島。名もなき島と思いきや、20世紀初頭に文化人類学者マリノフスキが、人類初のフィールドワークを成功させた、その筋ではえらく有名な場所だという。

『クラ交易』『呪い』『母系社会』、という3つの特徴に胸が踊る。もちろん、その研究を引き継ごうってわけじゃない、子供の頃から憧れていた南の島で究極の“夏休み”を味わうのだ。

と、言えばいかにもアホっぽいが、休日をただ謳歌したいわけではなく、自分の世界とは違う理(ことわり)で回る世界で、本当の意味での別世界を体験してみたい、とも思っていた。

鳥の声で目覚め、静寂の海に漕ぎ出し釣り糸を垂れ、仲間と歌い踊り、神へ祈り、先祖を拝み、自然の恵みで腹を膨らませ、午睡に堕ちて夢を彷徨い、夜は星を仰いで語り合い、人間ではないナニかを正しく畏れ床に就く、そんな日々。

しかし、楽園暮らしもシンプル故にその調和の世界は窮屈でもあった。徐々にだが容赦なくそれは、マイルドにおれを苦しめ始めた。知人のツテを頼りにやって来た訪問者は、完全なるよそ者ではなかったからだ。

夢のようなトロピカルな日々が突きつけてきたのは、いったい自分が何者かという残酷な問いだった。

答えようのない問いに追い詰められ、強烈な太陽が投げかける光と影を斑らに浴びてもがいた45日間の記録。

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///イベント詳細///

★オープニングレセプション:9月6日(木)16〜20時
写真家・山西崇文さんを迎え、旅の話、写真の話をお話いただきます。

★作家在廊日:9月8日(土)、9日(日)16〜20時
展示にはない写真のスライドショーなどを行います。

*いずれも予約不要、参加費無料。どなたでもご参加いただけます。

///プロフィール///

山西崇文(やまにし・たかふみ)
見知らぬ世界への出会いの喜びの一方で、何かが失われている、 そんな直感と予感を胸に、ファインダーからカラフルな世界を覗き、 シャッターでそれを賛美したい。

初の著書となる『とろとろトロピカル1〜5巻』を電子書籍にて発売。
https://www.instagram.com/taka_yamanishi/

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///書籍情報///

『とろとろトロピカル〜ある旅の記録と記憶』(全5巻)

https://www.arukikata.co.jp/guidebook/e_edition/dbooks/

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///会場///
book obscura ブックオブスキュラ
住所:〒181-0001 三鷹市井の頭4-21-5 #103

JR・京王井之頭線「吉祥寺駅」から徒歩10分
*地図はこちらより(google mapが開きます)
https://goo.gl/maps/cuaiu9dvPDP2

ホームページ:www.bookobscura.com
メール:[email protected]
電話:0422-26-9707
営業時間:12〜20時

*定休日:火曜日・水曜日
*土日、祝日営業

●過去の展示情報はコチラ
https://bookobscura.com/news/5aee9d995f78663de0001937