
【店主note】ついつい逃げる先
アメリカの写真家さんの写真集を見ていると一方的に、わーーーーーーっと思いを聞かされる感じがして疲れるので、そんな時にいつも逃げるのが「Claude Nori」。
1975年創立のフランスの出版社Contrejourを創立した際のメンバーであり、編集者として多くのフランス写真家の写真集を手がけてきた人です。中平卓馬さんも桑原甲子雄さんも元編集者で写真家になったという意味で、彼らと同じバックボーンのクロード・ノリさん。
赤い方の冊子は、Luigi Ghirriとのイタリア旅行をした際の海岸で撮影したスナップ写真集なのですが...さすがイタリア人(後にフランス移住)!チャラい!!チャラいのです。笑
いやーもーね。ジローラモが写真撮ってる感じですよ。「君可愛いねー」言いながら絶対撮ってる!!そのチャラさが清々しい。見ていて笑えてくる。
エロさとか変態とかではなく.....ただのチャラ男。もう可愛いノリ様。
なんでこんなに嫌な気持ちにならないチャラさなのだろうか。被写体の女性たちの笑顔が「うけるー!」っと言ってそうな笑顔というか、笑っちゃってる?のが良いのかな。
被写体をその場で笑わせれるノリ様が好きだわー。

と思いきや緑の方の、ブレッソンやブラッサイもビックリな、超絶素敵なスナップも撮っている所がまた。やるよね。さすがだよね。好きだよ。
皆さんも是非!ノリ様にお逃げ下さい。瞬殺で笑わせてくれます。そして写真集を見終わった頃にはなんだか清々しい気持ちになっています。
過去の店主note
https://bookobscura.com/news/5aea9a18122a7d1f480004fa