【gallery】山内悠 写真集『惑星 PLANET』刊行記念展
写真集『夜明け』から10年ぶりとなる、山内悠さんの待望の新作『惑星 PLANET』の刊行を記念して写真展を開催致します。
常に、自然と人間の関係性を見つめてきた山内悠さん。
合計600日もの間、富士山から地球と宇宙の境界線を見つめ続けた『夜明け』から、次に行き着いた『惑星』は、自然と調和するように生きる人々と、人間がまだ生まれてない時代を思わせる自然の姿でした。
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私たちが今ここにあるということ。
その全てが「いま」という瞬間における無数の選択の集約であること。
人類が歴史的な時代の転換期にある最中、私たちは「いま」をどう選択し、どうあるべきなのか。
作品から「いま」の私たちを俯瞰できる視点を掴んでもらえたら嬉しいです。
山内悠
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/////開催概要/////
山内悠 写真集『惑星 PLANET』刊行記念展
期間:2020年9月10日(木)〜 10月5日(月) 12:00-20:00
※火曜・水曜日は定休日
/////書籍情報/////
地球の創生を思わせるような鉱物の世界、
自然と共存し原始的な暮らしを営む遊牧民、
現代の文明を享受する都市、
そして、どこか既視感のある未来を彷彿とさせる砂漠の風景。
旅を終え、撮影した写真を並べてみると、そこにはこれらの光景が表われていた 。
自然と人間が調和する世界を求めて始まった旅は、モンゴル全土、中国の内モンゴル自治区を巡った。旅は僕自身の目的を追いかける中で、いつのまにか思わぬ場所を行き来するものになっていた。
これらの写真は横に並ぶことで、あたかも人類の歩みを俯瞰するようにも感じられるが、
実際にはそれぞれの世界が、同時に、同じ国の中ですぐ隣り合わせに存在していた。
あらゆる世界が並行して存在し、並行した異なる「いま」を生きている。
それは宇宙に広がる惑星から、地球全ての場所、家族や個人、心の内側に至るまで、 無数の世界がいま此処に隣り合わせに存在しているということだ。 時間という過去や未来も、理にかなう直線的な実態はなく、全ては出来事でしかない。 相対的な「いま」という点として、互いに秩序なく隣り合わせに在るだけだ。
すべてが「いま」という瞬間に存在している。
僕たちがいま此処に在るということ。それは、すべての瞬間における無限の選択の集約である。
世界は常に「いま」という時の中で無限に形成されていく。
まるで無数の惑星のように。
写真集『惑星 PLANET』
刊行:青幻舎
著者:山内悠
判型:A4
総頁:144頁
製本: 上製
定価:5,000円+税
/////作家プロフィール/////
山内 悠 Yu Yamauchi
1977年、兵庫県生まれ。長野県を拠点に国内外で作品を発表している。独学で写真をはじめ、スタジオアシスタントを経て、富士山七合目にある山小屋・大陽館の滞在中に撮り続けた作品をまとめた写真集『夜明け』(赤々舎)を2010年に発表。2014年には、大陽館の主に焦点をあてた山小屋での日々を著した書籍『雲の上に住む人』(静山社)を刊行。2020年、モンゴルで5年をかけて撮影した写真を収録した『惑星』を青幻舎より出版する。
HP・https://www.yuyamauchi.com/