【gallery】熊谷聖司 写真展「眼の歓びの為に 指の悦びの為に この大いなる歓喜の為に わたしは尽す」
熊谷聖司さんがハードカバーの写真集を久しぶりに刊行します!
そんな悲鳴をあげたくなる写真集の刊行を記念して写真展を開催致します。
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この作品について、「冬の光は全部受け入れて良い」と、熊谷さんは言いました。
本展示の作品たちは、これまでの熊谷さんの写真と比べるととても暗い印象を受けるのですが、そこにはたしかに「冬の光」がありました。
『MY HOUSE (2013)』では、レースのカーテンが1枚かかっている窓を夢見心地に見ている気分で、『The Title Page (2009)』は、カーテンを開けて窓に写った世界をずっと眺めていたくなるようでした。
そして、本作品において熊谷さんは窓から冬の街に飛び出してきました。受動的ではなく能動的に、情熱的だけど客観的に。これまでに見たことないほど本能を剥き出しにして。
熊谷さんが捉え、存在させ実像にした手焼きプリントと写真集を、その眼でその指で感じて見てください。
合わせて2月27日(土)20:00〜熊谷さんと店主によるZOOMを使用したオンライントークイベントを開催致します。奮ってご参加下さい。
/////開催概要/////
熊谷聖司 写真展
「眼の歓びの為に 指の悦びの為に この大いなる歓喜の為に わたしは尽す」
期間:2021年2月11日(木) - 3月8日(月)
営業時間:12:00〜20:00
定休日:火曜・水曜日
※緊急事態宣言や新型コロナウイルス感染拡大防止のため、展示期間などが変更になる恐れがございます。その際は当ページ並びに当店の各種SNSにいてお知らせさせて頂きます。
/////オンラインイベント概要////
ZOOMを使用してオンライン上でトークイベント開催致します。
新刊の写真集を作るキッカケや、なぜタイトルに「」が付いているのか、そして、写真集のページをめくりながら、写真をセレクトしていった過程や写真集を作っていったプロセスに迫って行きます。
熊谷さんをメインに表示をしますので、参加するお客様のお顔は表示されません。質問をする場合はチャット機能を使用しての会話となります。
話し手:熊谷聖司(写真家)
聞き手:黒﨑由衣(bookobscura店主)
日時:2021年2月27日(土) 20:00-21:30
開場時間:19:30
場所:ZOOMでの開催
※参加お申込後にURLをお送りします。
参加費:¥1000(税込)
決済:以下URLのページにて決済をお願い申し上げます。
https://bookobscura.com/items/600abb6c24386056f14952e6
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「眼の歓びの為に
指の悦びの為に
この大いなる歓喜の為に
わたしは尽す」
2020年に考えていた事、感じていた事。
いったい自分は今、何を基に生きているのか?
そんな事を考えながら写真集を制作していたらタイトルが文章になってしまった。
今回は「」付きの世界を通し写真を選び抜きました。
2011年から2020年に撮影した膨大な写真の中から38点を選びました。
方法として35mmのカラーネガをルーペで覗きチェック、仮のプリント170点を作り、選び束見本に並べて編集、更に本番プリント(印刷原稿)作成中に再編集しました。
38の世界はそれぞれ、わたしを喜ばせてくれます。
/////書籍情報/////
サイズ:200x205x12mm
製本:布張り上製本
ページ数:64ページ
写真点数:38点
写真/文/絵:熊谷聖司
装丁:小松透
発行所:マルクマ本店
限定 500部
価格 4500円(本体)
/////作家プロフィール/////
1966年北海道函館市生まれ。
1994年第十回写真新世紀公募優秀賞(南條史生氏選)
『第三回写真新世紀展』にて年間グランプリ受賞。