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【店主note】漫画と写真集

人が表現したものって本当に素晴らしいと思うのです。
その表現をどうこの世にアウトプットして、どう存在させるのか。

日々、目に入ってくるものは人が作り出したもので
演技に、歌に、イラスト、デザイン、建築に彫刻などなど
表現の幅は限りなくジャンルに溢れ、劇場や映画、本など存在させる方法も多種多様に存在します。

そんな中でも私が気になるのが「写真」という表現方法の「写真集」という形での存在の残し方です。

趣味=写真集を見る。
というのが私なので、気がついたらこんなことになってるのですが、お店で写真集を説明していると「写真撮らないの?」とよく聞かれます。

「写真撮らないです。」と答えると、
「写真撮りたくならないの?」「写真集なんで買っているの?」と聞かれます。

写真集を買う理由は人それぞれだと思います。
私はなんでだろうと考えてみたのですが、私はきっと漫画本を買うように、写真集を買っているだけです。

ー 漫画本と写真集?

漫画をなんで買うのか。
私は、漫画を描きたいから漫画を読んでいる訳では無いし、
描いている漫画のネタにしたいから漫画を読んでいる訳でも無いです。

日々の話しのネタにしようという訳でもなく、
世間について行くためにという訳でも・・・無い。

漫画家さんが作り上げ表現する世界観にハマり、その作風が好きで新作を読んでいるだけです。

私にとっては写真集も同じなのです。

写真を撮りたいから写真集を読んでいる訳では無いし、
写真のネタにしたいから写真集を読んでいる訳でも無いです。
日々の話しのネタにしようという訳でもなく、世間について行くためにという訳でも無いです。

ただただ写真集の中にある世界観が好きで、好きな作家さんがいて新作だ!と買っているだけです。

漫画や映画って考察したくなるじゃないですか。
作家さんのこと調べちゃうじゃないですか。
その表現された世界観をもっと知りたくて、世界史とか日本史とか調べちゃうじゃないですか。

とまぁこんな感じです。
生きる為に必要な時間を覗いて全ての時間を写真集に使ってしまい

作家さんの人生
時代背景
写真家さんの繋がり
撮影技法
特徴
1冊にこめた思い
1枚にこめた思い
写真という歴史
写真集という歴史
印刷の歴史
カメラの歴史

などなど、考察したり、研究したり、調査したりに使ってしまうので、これまで費やした時間の結果が私の脳内で蓄積され図書館の検索機のようになっていて、写真を撮っている皆さんや写真集好きの皆さんの為に使えて嬉しい限りです。

漫画って面白いですよね。
写真集も同じくらい面白いのです!

これからも、みなさんと今はもういない過去の写真家から、現代の写真家までの思いを繋げていきます。店主をいつでも検索機のようにお使いくださいませ。

/////過去の店主note/////
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