【gallery】熊谷聖司 写真展 「心と光/心の光」
\会期延長/
熊谷聖司の最新作『心』と『ともしびとなれニエプス』の刊行を記念して写真展を開催致します。
撮影技術、印刷技術、機材の趣旨選択という数多ある可能性を作品に合わせて思考し、その肉体を動かしては「写真」に繋ぎ合わせてこられた熊谷聖司。
もともと「心」は、2020年から始まった展示で、当時考えていたこと、感じていたことが文章となって思考を続けた結果、2021年に『眼の歓びの為に』が刊行されました。
そして2022年。熊谷聖司は思考という「脳」ではなく改めて「心」に深く入り込みます。
「心」の作品は、なんのスイッチも、なんの扉も介さず、熊谷聖司という何者でもない何かにコネクト出来たのだろうと思えます。生まれたてそのままのような、まさしく純粋な眼差しで、「光」にただただ言葉に出来ない感動を覚えているかのようです。
理性でやれることと、本能で出来てしまっていることの違いとも言うべきなのでしょうか。
それらの根本的な「写真」や「光」の部分にかかせないのが、『ともしびとなれニエプス』の表紙に描かれている、フランスの発明家ニセフォール・ニエプスの「ル・グラの窓からの眺め」です。ニエプスが実験室の窓から外の風景を撮影した写真は、世界ではじめての写真となりました。
その写真を見て、ニエプスは、いわゆる構図が整っていたり、写真家の心情などが投影されたりした「写真」が撮りたかったのだろうか?と、いつも疑問に思い、「写真」は「写真」という言葉になる前に何かが存在しているのだと思っていました。
それが一体なんなのかを、この『ともしびとなれニエプス』で触れられたように思います。
熊谷聖司の『心』に必要な『ともしびとなれニエプス』。本展は、展示期間を前半は『心』、後半は、『ともしびとなれニエプス』に分けた構成です。
熊谷聖司の奥深くにどんどん潜りこんで行く展示となっており、皆様お誘い合わせのうえご高覧下さいませ。
/////開催概要/////
熊谷聖司 写真展 「心と光/心の光」
期間:2022年8月18日(木) - 2022年9月12日(月)
営業時間:12:00-19:00(定休日:火曜・水曜日)
*緊急事態宣言や新型コロナウイルス感染拡大防止のため、展示期間などが変更になる恐れがございます。その際は当ページ並びに当店の各種SNSにてお知らせさせて頂きます。
/////トークイベント/////
展示を記念して熊谷聖司さんをゲストに、最新刊『心』と『ともしびとなれニエプス』についてお伺いするLIVE配信をさせて頂きます。
今回は「写真と言葉」について、2020年の「心」の展示では写真集を刊行をせず、なぜ今回は刊行したのだろうか?いつから何をふまえて写真集『心』の形が見えていたのか?など、伺って行きたいと思っています。
去年の12月に『RE FORM』の刊行を記念してイベントの対談相手に選んで頂きお話しをしましたが、久しぶりに熊谷さんと写真集についてお話し出来るのが楽しみです。
book obscuraのyoutubeチャンネルにてLIVE配信をさせて頂きます。当日もお客様の質問に答えながらお話しを伺って参りますので、こぞってご参加をお待ちしております。
Special Talk Event 心と光/心の光
2022年8月27日(土)19:30〜
出演 : 熊谷聖司(写真家)、黒崎由衣(book obscura)
参加費:無料
場所:book obscura youtubeチャンネルにてLIVE配信
▼bookobscura youtube チャンネル
https://www.youtube.com/channel/UC5RaUXk9Wt8KzSX6v0VM7iQ/videos