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【gallery】蓮井元彦 写真展「台北、四日間 4 days in Taipei」

蓮井元彦さんの最新刊『台北、四日間 4 days in Taipei』の発売を記念して写真展を開催致します。
本展示では写真集に掲載された作品14枚(予定)を展示販売し、写真集も同時に発売致します。

内面を追っかけるのを一旦やめよう ― そんなフレーズが頭によぎった数日後、私は台北にいた。
何にも変え難い想いや感情に振り回され先が見えない中、手の中にある平凡なデジカメ一つで何ができるか。視線の先のそのまた先に心躍らせ、見知らぬ土地と見ず知らずの人々に親しみを感じた。
初めて降り立つこの街は、ちょうど私の着陸地点のようだった。

文・蓮井元彦

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時々考えるのです。写真は被写体を写すものなのか、それとも作家本人を写すものなのか。外側に向かっていくのか、内側に向かっていくのか。

蓮井元彦は生々しい。それは、荒木経惟が見つけて発表し続けた生々しいという表現ではなく、人間のもっと深く深く、他人には見えない部分そのものの生々しさである。

人間はなんとか深い部分を見せないように、繕ったりしながら「社交」という仮面を被って世界と人と関係を築いたりする中で、蓮井元彦は自分の奥深くが多幸感にあふれていようと、悲しみのどん底にいようと、それらを隠すことなく写真を撮ってくる。

人は移ろうものだ。24時間365日、円満で何不自由なく快適で不安もなく生きていける人がこの世界にはどのくらいいるのだろうか。
美味しいご飯を食べて幸せだと思うのも、無理して笑っていることも、なんとか歯をくいしばってプラス思考に持っていこうとすることも、声を抑えられないほど泣きわめくことも、身体がうまく動かせず気がついたら夜になり朝になっていることも。

私はそれが人間らしいと思い、生々しいと思うのだ。
蓮井元彦は、自分が移ろおうとも、その視点からしっかり世界を観てくる。不思議なことに移ろっている何かには振り回されず、そこには蓮井元彦しかいないので、写真家として、1人の人間としての核は全く折れていない。どんな状態であろうとも人は人なのだ。
何より彼はそれらを、形にして残し続けてきた。

彼はここ数年は下を向いていたように思う。けれども最新作では急に上を見上げ始めたのだ。恐ろしいことに、見知らぬ土地に降り立ち、身一つで成し遂げている。

国内外問わず、見知らぬ土地で写真を撮ると、現地人という視点、観光客という視点という写真になるが、相変わらず彼は彼のままである。興奮、高揚というものは目に見える感情であり、彼はもっと深い部分で写真を撮っているように私は思う。

写真は、風景や人、光を写しているものだろうか。
それとも写真家そのものを写しているのだろうか。

彼の作品はいつも私にそれを問う。

/////開催概要/////
蓮井元彦 写真展「台北、四日間 4 days in Taipei」
期間:2025年9月25日(木) - 2025年10月13日(月)
営業時間:12:00-19:00
定休日:火曜・水曜日

////書籍概要/////
タイトル : 「台北、四日間」/ 4days in Taipei
発行日: 2025年9月25日
写真: 蓮井元彦
編集: 蓮井元彦,山根恵美
デザイン: 山根恵美
サイズ : 290 x 210mm
ページ数 : 36p
発行所: Migo 東京都港区南青山7-1-21 #404
migo.jp
発行部数: 限定 250部

/////作家プロフィール/////
蓮井元彦
写真家。1983 年 東京都出身。2003 年渡英、Central Saint Martins Art and Design にてファウンデーションコースを履修した後、London Colege of Communicationにて写真を専攻。卒業後、2007 年帰国。以降、東京を拠点に活動する。主な写真集に『Personal Matters』(Bemojake)、『Deep Blue ‒ Serena Motola』(私家版)、『吉岡里帆写真集 so long』(集英社)、『for tomorrow』(Libro Arte)、『VIATOR / SWELL』(Libro Arte)の他、アーティストブック『つづいてゆくものの中で』(私家版)、『アフターオール』(私家版)などがある。