【gallery】野口里佳 × 山田写真製版所「虹」
山田写真製版所さんの出版レーベル「Yamada Book Publishing」から刊行した野口里佳さんの最新刊『虹』の発売を記念して、「C、M、Y、Kの版が重なり、印刷物が完成する」印刷のプロセスを体感する展示を開催致します。
最新刊の写真集に加え、野口里佳さんによるドローイングのソルグラフ(山田写真製版所オリジナルのデジタルアートプリント)が付いた特装版の他、ポストカードやポスターの販売を致します。
青空の青、夕日の赤、西陽の黄色、影の黒。見えている世界は1秒ごとに光が変わってしまうので、同じ景色をずっと見ていたいと思っても難しいものですが、写真はそれらを可能にします。
写真で表現される「色」は「光」そのものとも言え、それらの濃度や質感を再現しようとすると、無限に降り注ぐ光の粒子を捉える必要があります。
さらに、撮影の段階での工夫にくわえ、この世に物質として表出させる時にも様々な工夫があります。目で数えることのできない光の粒子を印刷で表現する場合、それぞれの粒子を網点に置き換え、CMYKの版を重ねることで、高精細に写真の色味を再現することができます。
印刷技法と同様に選ぶ紙も重要です。野口里佳さんの最新刊『虹』では、野口さんの写真の“空気感”と“暖かみ”を再現するために、和紙を彷彿とさせる易しい手触りを持つ非塗工紙の「アラベール」を使用しておりますが、印刷時のコントロールが非常に難しい紙とされています。
山田写真製版所さんにとって、今回のように全体の色バランスを要求される写真集においては、非常に難易度の高い挑戦となったそうです。なお、展示会場で飾る印刷物もアラベールに印刷をしております。
写真と印刷と紙の相性を目でご高覧頂ければ幸いです。
/////開催概要/////
野口里佳 × 山田写真製版所「虹」
期間:2025年12月4日(木) - 2025年12月26日(月)
営業時間:木〜月12:00-19:00
※12/7(日)は12:00-17:00までの営業となります
定休日:火曜・水曜日
/////書籍概要/////
2025年11月15日発行
著 者:野口里佳
写 真:野口里佳
ブックデザイン:林琢真
プリンティングディレクション:西谷内和枝(山田写真製版所)
発行所:YAMADA Book Publishing
サイズ:縦285mm×横225mm
仕 様:袋綴じ上製本
頁 数:総28頁
印 刷:株式会社山田写真製版所
製 本:株式会社渋谷文泉閣
協 力:斉藤篤(roshin books)
定 価:本体5,500円+税
/////作家プロフィール/////
野口里佳
1971年生まれ。埼玉県出身。沖縄県在住。
1992年より写真作品の制作を始め、以来国内外で展覧会を中心に活動。国内での主な個展に「予感」(丸亀市猪熊弦一郎現代美術館、香川、2001)、「飛ぶ夢を見た」(原美術館、東京、2004)、「光は未来に届く」(IZU PHOTO MUSEUM、静岡、2011~2012)、「不思議な力」(東京都写真美術館、2022-23)など。国立近代美術館、国立国際美術館、グッゲンハイム美術館、ポンピドゥー・センターなどに作品が収蔵されている。