
【店主note】改めて"Nature boy"について思うこと
先日、bookobscuraの出版部門が始まったことをお伝えさせて頂きました。
【店主note】新しいbookobscuraの一面始動!
https://bookobscura.com/news/5b48894850bbc305fc002350
当店の奥に潜んでいる人が、編集&デザイン&写真&イラストまでやっている、「何か出来ないことはないのですか?」と聞きたくなるインディペンデントマガジンになっています。
さてさて、写真集ヲタクの店主がNature boyの写真を見て改めて思うことをここに記しておこうと思います。
『同じ東京で生まれ育ったはずなのに、ずるい。』
そう思いました。
Nature Boyを作った当店の奥に潜む編集者は、きっと目に広角レンズを搭載していると思う。生まれ育った環境で搭載されるレンズは人それぞれ変わっていると私はいつも思います。私はきっと標準レンズ以下だと。
店主は下町ど真ん中で育ったので、育った環境は"人・人・人"という場所。
歩いていて見えるのは人の頭部で、どうやって人の混雑を潜り抜けて家まで帰ろうかと常日頃から考えなきゃいけない場所。緑も自然も無く、アスファルトとビルと観光名所のみ。空は狭いし、奥行きある風景写真なんて撮れる場所ではありませんでした。
それに比べて、当店の奥に潜んでいる編集者は東京なのに自然に囲まれて育ち、週刊少年ジャンプを買ったことが無く、映画館も行った記憶が無く、ゲーム機で遊ぶより、カブトムシを捕まえたり、タケノコ掘ったり、どういう少年だったの?東京ですよね?と聞きたくなる環境で育った人なのです。
小さい頃から広い範囲が視野に入り、その中から「おもちゃ」を探すために目も育ち、それらがいる場所を観察したが為に代わり映えの無いように見える植物も1つ1つ捉えていった結果、生活のフィールドに「自然」が当たり前になったから捉えられる世界。
「ずるいな。」
としか言いようがない。私も広角レンズが搭載されていたら世界の見方が変わったのだろうか。
うん。やっぱ。ずるい。
***
誰もが心の奥底に秘めている野性を呼び覚ますフィールドジャーナル「Nature Boy」。
写真をパラパラ見ていると、時々「森に行きたい、川に行きたい。」と、自然に行きたい衝動に駆られる事を思い出しました。
皆さんは、自然に行きたいという衝動はないでしょうか。
自然で遊ぶ事が生活の一部にある「少年」の心を持った大人たちは、自然での遊び方や発散のさせ方を普通にこなせているのだろうと羨ましく思いました。
私も少年になりたい。
疲れている日に、ただただ家でボーッとDVDを見ているのでは無く、疲れているからこそ自然に行って、限界まで体力を消耗して、運動会後の子供みたいに、熟睡した方が身体にはいいのかもと「Nature Boy」に載っている様々な自然を体感しに行きたくなりました。
ちょっと写真集の世界から抜け出して、ちゃんと映し出されたリアルな場所や世界を体験しに行かないとな。。。
すぐには行けないので、まずは「Nature Boy」を見て遊び方を知る所から始めたいと思います。
過去の店主note
https://bookobscura.com/news/5aea9a18122a7d1f480004fa